MMarket Close BriefDigital Assets & Global Markets
NY CLOSE 2026.09.01 · 16:00 ET
DAILY MARKET INTELLIGENCE社内向け

金融市場デイリー・ダッシュボード

暗号資産を中心に、株式・為替・金利とマクロ指標を一望

REPORT DATE2026年9月1日Tuesday
BTC / USD↘
$77,25716:00 ET・前日比 −2.04%
1週間↘
−2.11%対 8/25 16:00 ET
1か月↗
+22.83%対 8/1 16:00 ET
3か月↗
+4.97%対 6/1 16:00 ET
ANAP HD(3189)↗
¥1189/1東証終値・前日比 +3.51%

基準:特記がない限りNY時間2026年9月1日16:00。BTCリターンはCoinbaseの同時刻分足終値間で計算。ANAPは9月1日の東証終値。

TODAY'S KEY POINTS

本日の要点

3つの視点

MACRO原油90ドル超でリスクオフ

米国によるイランへの新たな攻撃でWTIは5.2%高の90.22ドル、Brentは4.6%高の94.65ドル。インフレ再燃懸念から米金利が上昇し、株式と暗号資産を同時に圧迫した。

DATA製造業は拡大も勢い鈍化

ISM製造業景況感は54.6と拡大圏を維持したが、市場予想55.2と前月55.6を下回った。JOLTS求人件数も予想に届かず、需要と雇用の減速が意識された。

CRYPTOBTCは7.7万ドル台へ反落

BTCは16:00 ETに77,257ドルと前日比2.04%安。取引所への外部流入は10,785 BTC、純流入は1,621 BTCへ増え、MSTRも6.06%下落した。

MARKET BRIEF

米国金融市場の総括

9/1 NY Close

暗号資産:ビットコインはニューヨーク時間16時に77,257ドルとなり、前日の78,866ドルから2.04%下落した。8月25日比でも2.11%安となり、8月に積み上げた上昇の一部を吐き出した。原油高と米金利上昇で流動性に敏感な資産が売られるなか、BTCも短期的には地政学ヘッジよりリスク資産として反応した。Duneで復元した取引所への外部流入は9月1日16時までの24時間で10,785 BTC、外部流出は9,164 BTC、差し引き純流入は1,621 BTCだった。前日の純流入451 BTCから取引所側への偏りが強まり、価格下落と同方向の需給シグナルになった。ただしラベル済みアドレスとUTXO取引に基づく推定であり、全額を即時売却目的とはみなせない。Redditベースの注目度指数は100投稿、0.65と前日比8.7%上昇したが、基準値1.00には届かず、価格下落を受けた関心増加は確認できても投機熱の再加速には至っていない。Fear & Greedの75という高水準と当日の価格下落の組み合わせは、市場心理が楽観寄りに傾いた局面ほどマクロ環境の悪化に対する調整余地が大きいことを示す。BTCの8月月次リターンは24.82%となり、過去14年間で3番目の強さだった。9月1日の下落後も8月1日比では22.83%高、6月1日比では4.97%高を維持しており、中期上昇トレンドが崩れたというより、月間急伸後の利益確定とマクロショックが重なった調整と位置づけられる。ただし8月27日の79,905ドルから8万ドルを明確に上抜けられず、9月1日に7万7,000ドル台へ押し戻されたため、短期的な上昇モメンタムは鈍化している。マイニング関連ではCangoが第2四半期に8,160万ドルの純損失を計上し、株価が20%超下落した。ネットワークのハッシュレートは921 EH/s、難易度は125.81Tと高水準を維持している一方、採掘企業では設備投資、電力コスト、BTC価格の変動が収益を圧迫し得る。ネットワーク全体の強さと個別マイナーの採算は同じ方向に動くとは限らず、今後はハッシュレートだけでなく上場マイナーのキャッシュフローと資金調達条件も確認したい。規制面ではSECが証券代行業者の規則をブロックチェーン時代に合わせて更新する案を示し、トークン化証券の制度整備が前進した。これはBTC価格の即時材料ではないが、暗号資産技術が既存金融インフラへ組み込まれる中期的な流れを補強する。MSTRが6.06%下落してBTCの下落率を大きく上回ったことも、高ベータの暗号資産関連株から先にリスクを落とす動きと整合する。短期の価格調整が採掘基盤の弱体化を伴っていない点は中期的な下支えであり、目先は7万7,000ドル近辺の維持と、8万ドル回復時に取引所純流入が鈍化するかが焦点となる。

株式:米株は3営業日続落し、S&P 500は0.7%安の7,631.47、Dowは0.8%安の52,766.88、Nasdaq総合は1.0%安の26,099.77で終えた。原油急騰がインフレと企業コストの双方を押し上げるとの警戒から、金利感応度の高い成長株ほど売りが強かった。SOXは2.14%安の11,288.61とNasdaqを下回り、前日に相対的な強さを見せた半導体にも調整が広がった。MSTRは124.88ドルと6.06%下落し、BTCの2.04%安を大きく上回る下げとなった。BTC保有企業株のレバレッジ性に加え、長期金利上昇と株式市場全体のリスク回避が重なった形である。指数水準だけでなく、半導体とBTC関連株の下落率拡大は、9月初日に投資家が高ベータ資産を減らしたことを示す。

コモディティ:WTI原油は5.2%高の90.22ドル、Brentは4.6%高の94.65ドルとなった。米国によるイランへの新たな攻撃で供給途絶リスクが再び織り込まれ、WTIは1カ月超ぶりに90ドルを上回って引けた。一方、米金先物は1.9%安の4,396.4ドル。地政学リスクが高まっても、原油高を通じたインフレ懸念、ドル高、債券利回り上昇が無利息資産の金を上回る逆風となった。原油と金の逆行は、安全資産需要より金融引き締めの長期化が強く意識されたことを映す。

為替・債券:DXYは99.65へ0.23%上昇し、10年債利回りは4.79%へ4bp、2年債は4.39%へ5bp上昇した。10年−2年の利回り差は約40bpで、前日の41bpからわずかに縮小した。原油急騰によるインフレ上振れリスクに加え、ISM製造業が54.6と拡大圏を維持したことで、景気減速だけを材料に利下げを織り込む動きは限られた。JOLTS求人件数は727.1万件と予想733.0万件を下回ったものの、金利低下を促すほどの弱さとは受け止められなかった。ドルと金利の同時上昇は、BTC、半導体、金に共通の逆風となった。

次の焦点:9月2日のADP雇用統計、3日の新規失業保険申請件数、4日の雇用統計で労働需要の減速度合いを確認する。雇用が弱くても原油が90ドル台にとどまれば、成長鈍化とインフレ再燃が併存するため、長期金利が素直に低下しない可能性がある。反対に原油が反落し、雇用指標も弱ければ、ドルと金利の低下を通じて高ベータ資産に買い戻し余地が生まれる。BTCでは9月1日のETF確定フロー、CMEの9月限建玉、取引所純流入が同じ方向を示すかを確認したい。株式ではSOXがNasdaqに対して下げ止まるか、コモディティではWTI90ドルが一時的な地政学プレミアムか新しい価格帯かが、9月初週のリスク選好を左右する。

ECONOMIC CALENDAR

主要経済指標・今週の注目

9/1時点 · NY時間

米国・欧州・日本の主要指標とイベント

結果・予想値は取得時点の公表値または市場予想
地域指標・イベントNY時間結果市場予想
USS&P Global製造業PMI・確報(8月)9/1 09:4553.953.2
USISM製造業景況感(8月)9/1 10:0054.655.2
USJOLTS求人件数(7月)9/1 10:00727.1万件733.0万件
USADP雇用統計(8月)9/2 08:15予定—
US新規失業保険申請件数9/3 08:30予定—
US雇用統計(8月)9/4 08:30予定—
EUユーロ圏製造業PMI・確報(8月)9/1 04:0052.752.8
EUユーロ圏HICP・速報(8月、前年比)9/1 05:003.3%3.1%
EUユーロ圏失業率(7月)9/1 05:006.4%6.3%
消費動向調査・消費者態度指数(8月)9/1 01:0035.535.3

地域配分は米国6・欧州3・日本1。未公表項目は結果を「予定」、確認できない市場予想は「—」としています。

CRYPTO HEADLINES

暗号資産 主要ニュース

12 stories · EN 7 / JP 5 · 2026.09.01

DATA & METHODOLOGY

出所・留意事項

本資料は社内情報共有を目的とし、投資勧誘または投資判断の推奨を目的としません。暗号資産は24時間取引であり、BTCは指定した16:00 ETの分足終値を使用しています。取引所流入はDuneのCEXラベルとUTXO取引単位の差額に基づく推定値で、ラベル漏れ・誤りや複合入力取引の影響を受けます。ETF、CME、心理指数には公表遅延があるため、各カードに最終確定日を表示し、9月1日分が未公表の系列を補完していません。